2013年9月24日火曜日

iPhone5S,5Cに搭載された指紋認証のすごいところ

iPhone5S,5Cが発売されて数日経過しましたねー。
やっぱり話題になっているのは指紋認証ではないでしょうか?


今回は、iPhoneの指紋認証は何がすごいのか、何故こんなにもてはやされるのかを書いていきたいと思います。


認証方法が変わったから?
指紋認証すごいですよね。
今までの認証のイメージだと、指を置いてスライドさせるイメージ。
(下のはThinkPadですが、ガラケーの頃からこんなイメージでしたよね??)

しかし、iPhoneはじーっとしとくだけになってますもんね。

昔、指紋認証付きのガラケーを使っていましたが、今考えると指をスライドさせるの面倒でしたよね。。。

やっぱり認証技術の進歩とともに、読み取り方法が変わってきて使いやすくなったので採用されたのかなと思います。


でも、ほんとに凄い所は別にある!
これってできそうじゃないですか?日本のガラケーでも、アンドロイドでも。
僕がこれに関して魅力的だなと感じていることは「知的システム」であり「知的な人工物」であるということです。

知的システム?知的な人工物?
知的システムや知的な人工物に関しては同志社大学の三木先生が研究されています。
簡単に言うと外部環境をSenseし、そのデータを元にJudgeし、何かactする。
Sense,Judge,Actの3つの要素を含むものです。
以下のリンクが参考になります。
http://mikilab.doshisha.ac.jp/dia/research/intellectualization01/intelligent/intelligent_top.html

例えば、自動ドアですね。
ドアを通りたい人が前に来るとセンサが反応し、人が来たと判断して、ドアを開ける。
もし、ドアにスイッチが付いていれば知的ではありません。

他には自動で水がでる蛇口ですね。(公衆トイレなどで見かけるやつです)
人が手を洗おうと蛇口に手を近づけると、センサが反応し、手が近くにあると判断し、水を出す。

これらは人が意識せずに、人以外のモノ(コンピュータなど)が判断し、動作する。
立派な知的な人工物です。
人の効率の向上や不必要な動作や判断を避けることができます。


iPhoneと知的人工物
iPhoneの指紋認証のすごいところに話を戻します。
この認証は知的かというと認証なので知的なのですが、いいところはホームボタンに認証機能があるということです。

ユーザは画面をつけるためにホームボタンを押し、その際に認証も行う。
これまでは、ユーザからすると画面をつけることと認証は全く違う動作でした。
しかし、iPhoneは自動で認証までユーザに意識をさせずに行うのです。
不必要な動作を避け、効率を向上する。
これは立派な知的なシステムだと思います。

もし、ホームボタンではなく、まったく違う位置に認証機能があれば、ダメな機能だったでしょう。
アンドロイドで指紋認証を載せたとしても、ホームボタンなどのユーザが普段行う動作のどこかに潜りこませないと良いシステムとは言えないでしょう。

iPhoneの指紋認証はこの知的システムだからすごい
と思います。


知的にデザインを行うことについて
人は効率を求めます。無駄なことや面倒なことはしたくありません。
無駄なことや面倒なことを避けるために、お金を使います。
身の回りでもそうでしょう。
知的にデザインを行うことは、多くの人に使ってもらうためのとても大切な要素だと思います。(お金も儲かるかも・・・w)

知的なシステムを考えると結構簡単に(アイデアのしょぼさは問わず←)考えられます。
今回のiPhoneの指紋認証の発展を考えれば、PCのキーボードに手を置いた瞬間に認証されればいいでしょう。(そもそも椅子に座った段階でお尻で認証する研究もあった気がする。)
PC以外に考えると、例えば、ドアノブを回すときに認証を行う。認証できなかったら鍵を開けないでおくなど。


これかも、「知的」というキーワードでアイデアを探し続けていこうと思います。





下の本はブログ中にも書きました、三木先生の本です。


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